2021年7月18日日曜日

鬼滅TVアニメ1期の小ネタ(紫陽花と無惨と珠世と愈史郎)

第八話『幻惑の血の香り』では、最初から再生して14:23あたりに原作にはない不思議なシーンがある。
家具の上に蝋燭が数本立てられた燭台が2つ、壁には赤富士らしき絵画、そして赤に近いピンク色・紫色・水色の紫陽花の花が花瓶に飾られています。

お気付きでしょうか……。炭治郎達が珠世さんの屋敷を訪れる一連の話では、屋敷の庭では桜が咲き乱れており、満開ないし散り始めと思われる。場所は東京の浅草付近、桜が満開になるのは3月である。2月や4月ということはまずない。

つまり、桜の花と紫陽花の花が同時に咲く時期ではないのに、三色の紫陽花が花瓶に飾ってある。
これはなんらかの意図があって入っているカットではないのだろうか?

紫陽花が実は造花、という説がもしもあったなら、証拠がないので否定も肯定もできない。
ここでは造花か生の花かどうかではなく、なぜこのシーンがあるのか考えてみます。

紫陽花の花言葉は一般的に「無常」「移り気」「浮気」と言われています。また、ネットで調べてみると「家族」「団らん」という意味もあるらしいです。なんだか真逆の意味を持っているように感じられますね。
花の色によって更に花言葉がそれぞれあるそうですが、ここではそこまで触れずに色に注目してみます。



====ここから鬼滅の刃の原作終盤のネタバレになるので注意=====



戦国時代の最強剣士・継国縁壱の記憶によると、かつて珠世さんは鬼舞辻無惨に鬼にされた後に、無惨と行動を共にしていたことがあります。珠世さんは自分を騙した無惨を心の底から憎んでいたため、自らの意思で共にしていたというよりも、無惨の呪いで逃げられないようにされ、不本意に侍(はべ)らされていたように感じられました。
もしかしたら、無惨に付き従うことで復讐の機会を狙っていたり、弱点を見つけるために一緒にいたのかもしれませんが、珠世さんが単身で殺せる相手ではないと知っているようでしたね。
無惨を憎みながらも付き従うしかなかった、悲しい過去です。
しかし継国縁壱が無惨を斬り、無惨が体を小さな肉片に変えてバラバラに飛び散って逃げた際に珠世さんは呪いがとけて自由になりました。
そのすぐ後に珠世さんは、縁壱と話し合って人間と協力して無惨を倒す決心をします。それから二度と人間を襲ったりせず、もう死んでいる人間や動物を食べて命を繋ぐようになりました。戦国時代の出来事なので、大正時代から遡ってだいたい500年近く前のことです。

その後の珠世さんの生活の詳細は詳しく語られていませんが、ある時から医者になり、200年かけて初めて自分1人の手で人間を鬼化させることに成功します。それが愈史郎です。

・500年前に無惨の呪いがとけて自由になった
・人を鬼にする試みを始めてから200年ぐらいで一例目に成功

また、愈史郎が鬼になった時期は明確にされていませんが、『キメツ学園物語』で愈史郎が中等部の制服を着ていること、炭治郎達、いわゆるかまぼこ隊よりも幼く見えることから、今で言う中学生ぐらいの年齢で鬼になったと思われます。
(ここからは私の個人的な想像なのですが、13歳当時の義勇や錆兎、14歳の無一郎と比較すると、愈史郎は14〜15歳ぐらいに見えるので中2か3ぐらいかなと思っています。しかし原作のコマによってはもう少し幼く見えるかもしれません)
単行本の初回特典の小冊子によると、愈史郎の実年齢が35歳なので、愈史郎が鬼になったのは明治時代と思われます。珠世さんが人間の鬼化を試みて成功した200年目は明治時代ということになります。


少し話が逸れましたが、珠世さんは長い歴史の中で、常に行動を共にする鬼が交代しているわけです。
珠世さんに、無惨と愈史郎以外の鬼の相棒(?)がいたことがあるのかというと、無惨と無惨の手下から「逃れ者」とされて珠世さんがずっと追われていたため、愈史郎以外の他の鬼=無惨の手下が味方になったことがあるとは考えにくいのではないでしょうか。その鬼が無惨の呪いから自由になっていない限りは。

つまり、珠世さんが鬼になってから一緒にいた鬼は無惨か愈史郎ということになります。

ここで話は戻って、アニメのオリジナル要素の紫陽花の色を見てみましょう。

赤に近いピンク、紫、水色……この3色は、それぞれ鬼舞辻無惨、珠世、愈史郎のイメージカラーっぽくありませんか?
紫陽花の花言葉の「移り気」「変化」と、珠世さんが行動を共にしていた鬼の変遷が、ここでマッチしてくるのです。

珠世さんから見て、無惨様と愈史郎に対して恋愛感情があったのかどうかは分かりません。 そのため、紫陽花の花言葉の「移り気」は珠世さんに当てはまらないかもしれませんが、戦国時代に縁壱が無惨に遭遇した時の珠世さんがまるで無惨様の奥さんか愛人のように2人きりで夜道を歩いていたこと、愈史郎が明らかに珠世さんに恋愛感情を持っていることから、この3人の間には(仮にどちらかの一方的なものだったとしても)色恋が絡んでいると思うのです。
珠世さんは自分の家族を食い殺してから、誰かの恋愛感情に答えることはあったのかもしれないし、無いとも言い切れない。ファンブック2によると愈史郎に「生まれ変わったら夫婦になって欲しい」とお願いされて承諾したという裏話はあるのですが、それ以外は読者の想像に任せられるところです。
(ちなみに珠世さんが人間だったのは戦国時代かそれよりも前になるのですが、そこから大正時代に至るまでは恋愛や夫婦のあり方、性のあり方に様々な変化が起きています。令和の日本人の常識からは想像つかないような価値観もあったはずです。昭和ぐらいまで遡ると、既に現代とは恋愛と性のあり方が結構違うこともあるぐらいです)


珠世さんは無惨から呪いで支配されていたため、おそらく不本意ながら常にそばに置かれていました。その関係性は、想像すればするほどインモラルないし酷たらしい愛憎劇になってしまうのですが。
一方で、愈史郎は珠世さんがやっと出会えた鬼の協力者であり、愈史郎は珠世さんをこの世の全てであるかのように慕っています。単に、鬼にされた者は鬼にした者に魅了されるだけなのかもしれませんが……(無惨と手下もそうなので)
また、愈史郎は珠世さんの夫や子供の生まれ変わりかもしれないという考察もあり、それだと珠世さんが生まれ変わって元々の家族と幸せに暮らすくだりがファンブック2にないのも納得なんですよね。
ともあれ愈史郎と珠世さんの関係は唯一無二の鬼同士の強い協力関係にあり、無惨を殺す目的がある限りいつか死別してしまう儚い関係でもあります。お互いが恋仲だったかどうかはよく分からないけれど(親子や姉弟のようにも見える)、生々しい話ですが昔の人なら、一人前になるための教育として年上の女性が性知識を若者に授けることがあったので、それぐらいはあったかもしれない。だとしたらなおさら愈史郎は恋仲になれずにモヤモヤですね……。余談ですが、私が思春期の頃ぐらいまでは、男性にとって本命の女性や結婚相手が初めての相手、というのは経験不足すぎて恥であるとされていた風潮がありました。だから風俗などで、誰かに手ほどきをされて恋人に対して "準備" できているのが一人前でした。ほんの32年前ぐらいのことです。最近はお互いが好きで同意なのが何よりも大切という風潮ですよね。話が逸れましたね。

庭の桜が満開な屋敷に不自然に紫陽花が飾られてるシーンを見る度に、珠世さんの変遷を思い出さずにはいられないし、無惨と対立する愈史郎の強い意志を想像してしまいます。
そうしたものを暗示するために、3色の紫陽花が1つの花瓶に活けてあるシーンがあるのではと思っています。


アニメ化で独自に入れられたこのカットは、鬼滅の前身となった『過狩り狩り』のファンとしてはとても嬉しいものでした。なぜか分かりませんが、私はこの三角関係(?)がとても好きなんですよ〜。なんだろうこの気持ち?
この3人(鬼ですが)は『過狩り狩り』から引き続き登場しているようなキャラクターです。「ような」というのはそのままではないからです。見た目などが少し変更されています。珠世さんは鬼滅では少し大人びており、愈史郎は逆に幼くなり少年になっています。鬼舞辻無惨は、時川というキャラクター+外国から来た吸血鬼の要素が合わさってラスボスになった存在ではないでしょうか。

なお愈史郎だけが、鬼滅世界でも人を食べずに血液のみで生きているという純粋に吸血鬼の設定を保ったキャラクターです(珠世さんは過去に人を食べていたから)
吸血鬼は長い年月で人間に戻るという言い伝えがあるため、ファンブック2で語られた愈史郎の未来の可能性からも、吸血鬼の設定が残されているかもしれないと思います。
愈史郎だけは鬼滅の刃のストーリーや背景に合わせて『過狩り狩り』から生態が変えられることなく(見た目年齢と能力が強くなってる変更ぐらいで)、作者が上手いこと吸血鬼の設定のままにしているこだわりを感じるように思うのです。


余談:私は子供の頃から今に至るまで、三角関係や恋愛にライバルが登場する展開が苦手なのですが、珠世さんと無惨と愈史郎の複雑な関係性がとてもツボです。人外だから成り立つ特殊な条件下だからかもしれませんね。

2021年7月11日日曜日

雑記

・私立探偵という言葉を聞いて、娘が「しり?探偵?」と言ったのを聞いて初めて、おしりたんていの名前の由来を知ったと思った。
子供の発想は面白い。



====ここから鬼滅の原作終盤までのネタバレがあるので注意====



・鬼滅2期が待ち遠しいのは相変わらずですが、ふと「竹内のCVは増田俊樹さんがいいな」と思った。個人的には増田さんは村田さん役になりそうなイメージでしたが、強いモブ隊士(しかもめっちゃいいやつ)にピッタリだと思う。
村田さんの声優さんも好きです。ビーストボーイとかダンガンロンパのちーちゃんとか。幅のある声で、プロってすごいなとつくづく思います。声優さんはあまり詳しくないですが、ゲームやアニメで印象に残った人は覚えてる。


・ヒノカミ血風譚(鬼滅のゲーム)の愈史郎の声が、アニメ1期とドラマCDの中間ぐらいのトーンだと思った。ドラマCDの愈史郎の声は、山下さんが演じる役の中でも屈指のセクシーな低音でとても良いのですが、だいぶ大人っぽいので、想像するビジュアルが私の頭の中では『過狩り狩り』の愈史郎になります。
テレビアニメ1期の愈史郎は、炭治郎より少しだけ年下(学年1つ下ぐらい?)に見える愈史郎にちょうどいい感じだと個人的に思うのですが、原作を読んでる人の感想などを見ると、人によっては15歳ぐらいの男の子は子供と捉える人と青年に近いと捉える人といるので、視聴者によって感じ方が違うかもしれませんね。
そもそも愈史郎が鬼になった年齢(=肉体年齢)は不明ですが、錆兎や無一郎くんや人間時の禰豆子と比較すると、14〜15歳ぐらいかなと思う。
鬼だから実年齢と見た目の年齢が違うというのも特殊な要素なので、声のトーンを見た目通りにするか大人っぽくするか難しいところかもしれません。
アニメ版は珠世さんと炭治郎のお母さんの声がおばs……ママ度がすごいのですが、炭治郎のお母さんは昔の人なのでまだ20代後半だったと思うんだよなぁ。炭治郎13歳の時に亡くなっているから。
珠世さんはファンブック弐でまさかの19歳と判明しました。アニメではかなり熟女感があるのですが、炭治郎のお母さんと同じくママみを強く出されてしまったのだろうか…。
ということは、珠世さんの子供は赤ん坊〜今でいう未就学ぐらいだったのでしょうか。改めていたたまれなくなります。

話は戻って、個人的には鬼滅での愈史郎の良さにはクソガキっぽさとか人外ショタ(ショタジジイ)要素があるので、アニメ1期のトーンがツボです。過狩り狩りだったらドラマCDのトーンがしっくりくる。
鬼滅ver. の愈史郎は身長が157cmだし炭治郎より幼い感じなので、愈史郎の肉体年齢はヒロアカのデクよりも若いと思う。
どんなキャラクターでも、同じ声優さんの他の役と比べると見えてくるものがあると思います。

しかし、愈史郎は原作では人外らしく隙のないツンデレな強キャラ(しかもデレが非常に貴重)なのに、アニメでは隙があるというかコミカルな要素が足されていて、CVとは関係なく抜けたところがある印象なんだよなぁ……。あれはあれでいいのかもしれませんが、ワニ先生が描く漫画での愈史郎の、カッコよさの中にどことなく無力さ(無力さ?完璧じゃなさというか)がある感じと、アニメ1期の愈史郎の抜けた感じは全く違う印象を受けます。

鬼滅では愈史郎が最も気に入ってるのでめちゃくちゃたくさん語ってしまったけれど、アニメでの無限城編も楽しみすぎます。無限城編か……いつ頃やるんだろ……。
キャラクターの年齢・性格を考えるキッカケに、私はよく同じ声優さんの他の役を聴くのですが、キクボンの山下さんが朗読された作品を聴いたらとても良かったので超オススメです。『山月記』以外は無料でスマホなどで聴けます。というか『山月記』だけ300円で他が無料なので、300円払いたくなる。
高校の国語の時間に読んだ人も多い『山月記』は、物語を知ってる人なら予想できるかもしれませんが、低音でミステリアスで気難しい役の山下さんが堪能できます。めちゃくちゃ良いです。鬼滅のドラマCDの愈史郎が好きな人は是非とも聴いてみて下さいね。

それにしても、原作で愈史郎を気に入った私としては「声があるなら甘くない少年声がいいな」と思ってたので、願ったり叶ったりの配役です。本当にありがたいです。

初めて飼った猫の話

我が家の16歳の飼い猫が5月中頃から酷く弱り、これまでにないぐらい胃腸の調子が悪くて24時間対応で部屋の掃除に追われました。
猫を飼ってる人はよくご存知のことですが、猫はよく吐く生き物です。健康でも胃に毛玉が溜まると、突然にランダムな場所に吐くので、部屋の物の置き方などに工夫が必要になります。

しかし5月以降はそんな普段の工夫よりも更に労力が求められ、例えば数時間おきに敷き布団のパッドを駄目にされて洗濯してる間に洗面所の洗濯物もやられる、しかもその数分後に下痢で猫砂を総入れ替えというワンオペでは確実に過労で人間が壊れる状態でした(案の定壊れてしばらく坑うつ剤のお世話になりました。まだ不規則な生活になり寝込む日が多いです)
汚い話で申し訳ありませんが、猫を飼う事の現実はこういうものです。

その後、獣医さんに通って根気よく投薬を続けたら吐くこともなくなり、数時間おきにめちゃくちゃに腹を下すこともなくなりました。
しかし確実に弱ってきており、高いところに再び上れるようになったものの、前のようにはいきません。
しっかりと餌を食べてくれるようになったのですが、昨日からは急に餌を食べなくなったのでそろそろお別れかもしれないと感じています。
少なくとも今年中にはお別れかと予想しています。2匹目に飼った猫が先に亡くなったので、亡くなる前の弱り方は知っています。

16歳という障害は、元々あまり丈夫ではないオス猫の一生として決して短くないと思います。

我が家の猫は、今はなきお台場の、ねこたまキャッツリビンで生まれたベンガルです。母猫と、優しくてしっかり者のベテラン飼育員のお姉さんに生後2ヶ月まで育てられて我が家に縁あって来た猫です。猫に懐かれたことが全くと言っていいほどない私に、初めて懐いた猫です。私を見た瞬間に肩に乗り、私と夫以外のお客さんには決して近付きませんでした。
我が家の猫はもの凄くワガママでパワフルでトラブルメーカーですが大変なイケメンです。少し前の時代のベンガルなので、ヒョウのような模様に留まらずガタイも山猫のように良くて、たくましく、本当に綺麗な猫でした(まだ生きてるけど) 太陽にあたると毛並みが金色に輝きます。

あとどれぐらい生きるんだろうか。
10年前には東日本大震災がありましたが、我が家の猫はたくましく生きてきました。病院で検査しても大して異常が見つからないのに慢性的に弱ってるところが私に似てる猫です。血縁じゃないのに。

2021年5月14日金曜日

笑う吸血鬼

※今回の記事は、テーマがテーマなので仕方なく性的な記述があります。ご注意ください。そういった表現が平気な方だけどうぞ。
あとほんのりと丸尾末広先生の漫画のネタバレが少しあります。



丸尾末広先生の漫画が好きです。
たまに発作のようにどうしようもなく読みたくなり、読んでは満足します。食欲や排泄欲に近い気がする。読みたい欲が強い時は、青林堂の単行本を一通り読んで胸焼けしたところで満足します。

丸尾末広先生の最も有名な作品は『少女椿』だと思うのですが、私は『笑う吸血鬼』と『風の魔転郎』が特に好きです。
敢えて一番好きなのを選ぶなら『笑う吸血鬼』かもしれない。
丸尾末広先生が描かれる少年が、カッコよくて可愛くて凄く好きなのです。本当にイケメンで可愛くてカッコよくてエロティックなのです。語っていたら既に興奮で語彙力がなくなってきました。

『笑う吸血鬼』は、丸尾末広先生の作風らしさが単行本2巻というコンパクトな中にしっかりと凝縮されています。それなのに1コマ1コマが絵のクオリティがとても高いため芸術的で、サブカル臭が控え目でスタイリッシュ。丸尾末広作品は初めてという読者にとって、グロすぎないです。そこためもっと読まれて欲しい漫画です。とにかくもう凄くスタイリッシュです(感動による語彙力の喪失)

思春期特有の少年少女の心の暗さや、10代らしい社会と折り合いをつける下手さ、そしてなにより吸血鬼モノという質の高いハイセンスな厨二病のようなダークなカッコよさを堪能できます。
胸クソな犯罪シーンがしばしば入りますが、それはわりと先生の漫画ではよくあることです。ですが『笑う吸血鬼』での犯罪シーンはいたずらに過激さを出しているのではなく、こういう事件って本当にあるよなぁ……という現実的なものです。これは他の丸尾先生の漫画とちょっと違うところだと思う。そのため、空想上の犯罪の美化や犯罪への憧れのような印象も特にないのです。好印象です。

主人公は、戦時中に死んだ後によみがえって何十年も生きながらえている吸血鬼・駱駝女によって吸血鬼に変貌させられた、毛利耿之助という中学生です。めちゃくちゃイケメンです。週に1回、人間を殺して血液を摂取しないといけないのですが、人を殺して血液を飲む度に着衣内射精をするという凄い特徴があります。
丸尾末広先生の漫画は、可愛い男の子が出てくるとほぼ必ずおしっこをするシーンがあるのですが、耿之助は別格です。放尿はよくあるのですが着衣内射精は珍しいのです。丸尾先生の作品に出てくるキャラクターの中でも最高峰のカッコいい美少年キャラなのに、他の追随を許さない射精おもらしが日常茶飯事という凄いエロさです。

また、丸尾末広先生の作者名でネットで検索して出てくる画像や、最近のインスタを拝見すると耿之助も描いてらっしゃるので、かなりお気に入りのキャラクターと思われます。
私も丸尾末広先生のキャラクターでは耿之助が一番好きかも。同じ漫画に出てくるマコトもめちゃくちゃ可愛いので好きだけど、如何せん出番が少ない。マコトは丸尾先生が描く可愛い少年なのに一切おしっこや射精のシーンがない珍しいキャラです。耿之助の真逆ですね。

作品のヒロインには駱駝女だけではなく、留奈という女の子もいます。耿之助によって吸血鬼にされたクラスメイトで美少女です。蝶々のようなリボンで短いポニーテールを結んだ、日本の美少女の良さを凝縮したような少女です。この子を見るたびに、日本人で良かったという謎の感動に襲われます。

登場人物は少年少女だけじゃなく、熟女枠と汚いオッサンもいますが、他の作品よりも絵がスタイリッシュなのでカッコいい印象が強めです。というか『少女椿』を基準にすると汚さがかなり控え目です。
個人的には駱駝女がめちゃくちゃカッコいいと思うのですが、あのカッコよさはどこから来るんだろう?美形とは違うカッコよさがあります。虐げられたり苦しくても生きながらえていく強さとか、聡明さ、性格など内面から滲み出る迫力のようなものかな?老婆でカッコいいキャラクターは時々いますが、駱駝女は吸血鬼なのでダークなカッコよさがあります。

『笑う吸血鬼』は電子書籍にもなっていて、すぐに読み終わるのでぜひとも読んでみてください!丸尾末広先生の漫画でどれか1作品を初めての人にすすめるなら私はこの漫画を選ぶと思う。充分エログロだけど汚くはないから親しみやすいのではないかと。
繰り返し言うけど絵が本当に綺麗なのです。
インピオ(少年少女同士)とか、汚いおっさん×少女とかあるけど、それは丸尾末広作品ではいつものことなので……。


……あとは敢えて時事的な話をすると、『鬼滅の刃』のダークさが好きな人に物凄くオススメです。
『鬼滅の刃』の作者、吾峠呼世晴先生の作風は『過狩り狩り』を見ると丸尾末広先生の影響をデビュー前から強く受けてそうだと思うのですが、『笑う吸血鬼』は特に印象に残ってたのかなぁと思います。
オマージュとかインスパイアというよりも、根源的に影響を受けたのかもしれないと感じました。

…………いや、正直に私の気持ちを言うと、耿之助は「保健室の吸血鬼」と呼ばれるし、遠景で見た時の髪とか学ランが似合う美少年(中学生)というのが愈史郎のインスパイア元かなぁと思うし、留奈はファッションがカナヲに似てると思う。愈史郎は珠世さんと違って、『過狩り狩り』の頃から血だけを糧にして人間を食べないという、徹底して吸血鬼の設定のままのキャラクターです。
鬼滅本編では「看病や料理を手伝えないので鬼殺隊に自分の意思で入った」と説明されてきたカナヲが、ファンブック2の後日談漫画では蝶屋敷の医者になって愈史郎と協力しているのも、急に医者になったというのが違和感あったのですが、愈史郎と協力してるところは耿之助と留奈みたいだなぁと思った。そう思うと凄くしっくり来るシーンなんですよね。
もちろんパクリなどと言うつもりはないです。どんな作家にも、憧れる作家やインスパイアされる作品が存在すると思うからです。

すると立場上は駱駝女が珠世さんかなということになりますが、駱駝女が醜女のせむし(でもめちゃくちゃカッコいい)なのに対して珠世さんは若い美人の女性なので、さすがに駱駝女の特徴的すぎるルックスそのままではないインスパイアのされ方なのだろうなと思った。
恐らくは、吸血鬼のはじまりであるドラキュラのイメージから、吸血鬼は美形でお金持ちというのが世界中でお約束になっているので、『過狩り狩り』でも『鬼滅の刃』でも、珠世さんはそれになぞらえてあるのかなと思います。

個人的には、吾峠呼世晴先生は他にも花輪和一先生や大越孝太郎先生の影響も受けてそうな、受けてなさそうな気がする。よくわからないけど。一読者の私が受けた印象では、丸尾末広先生の影響が強いと感じました。あと、花輪先生よりは大越先生っぽいかな(大越先生の漫画めちゃくちゃ好きなんですがもう漫画は描かれないのかなぁ……)
吾峠先生の作風は、「ガロ/アックス系の暗くて退廃的なリョナとエロス」+「心を救済するための現代的な価値観で描かれた人間ドラマ」という、新しい組み合わせの作風なのでとても好きなのです。短編集も鬼滅と同じぐらいツボでした。
『過狩り狩り』は読み切りとしても成り立つ名作ですが、もう何話か読んでみたい。

2021年4月28日水曜日

鬼滅2期以降のキャストを予想してみる

去年の晩秋のこと。我が家の娘(当時小4)が「無限列車の映画を観に行きたい」というので、私と夫も行くことになり、せっかくなので私は映画を見る前にひっそりと原作単行本を読んで予習しました。それまでは『鬼滅の刃』はタイトルと主人公の名前ぐらいしか知りませんでした。
電子書籍で気軽に読み始めて、映画を観に行く当日朝まで読んで、映画のストーリーに追いついたのですが…………気軽に読み始めたのに、まさかこんなにハマるとは思っていなかった!面白すぎて何度も度肝を抜かれました。短編集8巻までの時点で興奮と涙でティッシュを1箱使ったと思う。
後から知ったことですが、鬼滅のメインのファン層は子供達だけでなく(子供達はゴアな表現が怖くないのだろうか?と未だに思う)、その子達の親の世代、そして40代のファンも多いそうです。私もその世代で、まさに子供がきっかけでハマったという王道パターンでした。

『鬼滅の刃』は、間違いなく人を選ぶ作品です。ゴア(グロ)表現だけではなく、良い意味で読者に読解力を求めます。
しかし読解力が必要と言っても、分かりにくいとか不親切というよりも、繊細な言葉選びによるハイセンスなセリフ回しや、人物の単純ではない関係性が要所要所にあり、奥深く作り込まれています。
それ故に、読む人を選ぶ。難解な内容ではないけれど、ほどよく「考えながら読む」のを求められる漫画です。
サラッと読むと、鬼と戦う剣士達の冒険に見えるかもしれませんが、大人が読むと心臓を鷲掴みにされるような気づきを何度も体験するはず。

私には個人的に色々とピッタリな作品でした。ショタコンでリョナが好きというのもあるのですが(かまぼこ隊が少年に見えるか否かと、リョナが好きかどうかで作品の見え方が違うと思う)、トラウマティックな人生を送ってきた親として心に刺さる漫画でした。これからも、新しい時代の親として苦しさを乗り越えて行こうと決意を新たにしました。

漫画に、何年ぶりか分からないぐらい夢中になりました。ありがとうワニ先生(吾峠先生)。
もっとも、鬼滅の前に吾峠先生の短編集を読んでその時点でズッポリとハマったんですけどね……。短編集がツボった人は鬼滅の見え方がちょっと違って来るかもしれない、それぐらい濃密で迫力があって心に刺さります。鬼滅とはまた違う雰囲気の作品集なので(言いたいことは鬼滅に割と近いと思う)、大人の方は是非とも読んでみてください。内容的に、高校生以上向けかなと思います。


前置きがながくなりましたが、今回はアニメ2期以降のキャストの予想をしてみます。あまり声優さんに詳しくない中年の予想、しかも予想というより願望に近いかもしれない……。
この先はアニメ2期(遊郭編)と、その先の新規登場キャラクターのネタバレになるので、鬼滅は最初はアニメで見たい!という方はここでお別れです。また何かの記事でお会いできたら幸いです。ここまで読んで下さってありがとうございました。
しかしこの記事はここからが長いのです……。長文で申し訳ありません……。

※キャストの大まかな予想なので、全キャラ分の予想ではないです。


==========ここからネタバレ==========



◆遊郭編◆
なにげに登場人物が多く、さまざまな人間模様が見られる遊郭編。PVで花魁達が、ちゃんと白塗りなのが感動しました。妓夫太郎と堕姫の過去は思い出しただけで落涙を禁じえません。
遊郭という大人の世界を子供も見るアニメで取り上げるよりも、炭治郎の槇寿郎へのクソジジイ発言や禰豆子の暴走、堕姫の火傷などのグロテスクな表現の方が「大丈夫か?」と心配されそうなのに、意外と心配されていない。
一人の親として、私は、原作を読んだ限りは子供に見せられないと思うような性的な表現はないし、現代の現実でも無くならない問題を取り上げているので、むしろ子供に見て欲しいエピソードです。大人になって意味が分かればそれでいいと思う。


◇キャスト予想(あるいは願望)◇


・堕姫→日笠陽子さん
妹でセクシーで迫力のある怖い声も、と言えば、私の中では圧倒的にこの方です。堕姫なので、妹キャラというのがまたポイントです。原作の印象ではなんとなく低いトーンの声ではなさそうだなと思った。大人っぽさよりも、怖さのある可愛さが堕姫らしいかなと。


・妓夫太郎→吉野裕行さん
正統派のイケボから個性的な役までこなせる、とても器用な方というイメージがあります。
妓夫太郎は癖のある話し方をしますが、イケボ路線でも独特な声でもどちらもアリだなと個人的には思う。


・鯉夏→日高のり子さん
遊郭編の癒し担当。ひたすら優しくて艶のある声というイメージなのですが、私の中で優しい女性の声の幅がありすぎるため、ほぼ個人的な願望です。


・天元の嫁3人→?
あまりにも私の中で候補が多すぎて、予想できません。
鬼滅がアニメ化すると、もれなく女性キャラのセクシー作画にめちゃくちゃ気合が入るので(1期の蜘蛛のお母さんとお姉さんがあんなにエロっちくなるとは夢にも思わなかった……)、遊郭編のアニメ化で天元のお嫁さん3人は凄まじいセクシーキャラとして確立するんじゃないかなと思います。
個人的に須磨が特に好き。まきをさんもいい。雛鶴の存在感ちょっと地味だけど普通にカッコいいから好き(みんな好き)


・童磨→中村悠一さんor宮野真守さん
YouTubeのCV予想動画では、何故か宮野さんという意見をやたらと見かけますが、私としては中村悠一さんもイケメンなカリスマ教祖様の役にピッタリだと思います。個人的には、耳にゾワゾワ来る諏訪部順一さんが童磨にしっくり来るイメージでしたが、既に響凱として出演されているので他の方ですよね。
私は敵キャラでは童磨が一番好きなので、遊郭編でキャストが判明する時が来るなんて、既にドキドキして仕方ありません。2期は秋アニメかな?と予想していますが、2021年のお正月ぐらいから既にソワソワしています。
ただ、上弦は伍から上が本当に予想しづらいというか……本当にわかりません。私の願望でしかないです……。
なにしろ猗窩座の声優さんが自分の想像と全く違っていたので自信がありません。まさか石田彰さんとは!本当に、よもやよもやでした。


・継国縁壱→速水奨さんor置鮎龍太郎さん
縁壱も予想が難しいですね!若手の方か中堅の方かベテランかというと、無惨様のようにベテランの方が担当されそうなイメージがあります。『鬼滅の刃』で屈指の重要人物だし、あまりにも強キャラだからです。
妻・うたのCVもベテランの方のイメージなのですが、誰だろう……?原作であまり出てこないため、キャラクターの声がイメージしづらいです。


・炭吉、すや子→?
炭吉夫妻もイメージが掴みにくくて予想できません。重要なキャラクターですが、戦国時代の回想は継国兄弟の物語が中心となるため、炭吉夫妻は若手声優さんからベテラン声優さんまで、色んな可能性があるように感じられました。もしかしたら、炭吉は炭治郎と同じ声で花江さんかもしれないけれど。


・黒死牟(継国巌勝)→小杉十郎太さん
縁壱と同じく、かなりベテランの方が担当されそうな予感がします。独特のゆっくりと話す口調に、柱でさえ震えてしまうぐらい恐怖を覚える気迫というと、トーンが低い声のイメージがあります。縁壱と双子でも、同じ声というイメージが何故かないんですよね。
なんとなく子安武人さんのイメージがありましたが、既に手鬼として出演されたので、今の予想では小杉さんです。



◆刀鍛冶の里編◆
私が『鬼滅の刃』で最も好きなのは、ひょっとしたら刀鍛冶の里編かもしれません。無限城での戦いや最終決戦、そしてその後のエピローグも大好きなのですが、刀鍛冶の里編は読んでいて辛さがそんなにないのに感動がとても大きく、励まされるお話だからです。読後感もとても良いです。
小鉄くんによる無茶苦茶な修行と、新しい刀を手に入れたり煉獄さんの鍔が重要な役割を果たしたり、無一郎と蜜璃の大活躍も痛快です。私の好みですが、刀鍛冶がみんな変人だったり気難しいところもたまりません。戦いに勝って禰豆子が日光を克服してついに喋るという、すがすがしいラストも最高です。
無限列車編に負けないぐらい、登場人物のドラマが深い・泣ける・世代を超えた感動がある・目から鱗が落ちる名言があるという強力なエピソードなので、なんとなく映画でやるのかな?と予想していますが、映画でやるにはちょっと長いかなぁ……?日光を克服する禰豆子のシーンももちろんのこと、無一郎の霞の呼吸や玉壺の水や魚を出す血鬼術などのビジュアル的に美しいシーンや、迫力のあるバトルシーンが特に多いエピソードなので、個人的には映画館で見たい!


◇キャスト予想(あるいは願望)◇


・半天狗→山口勝平さん
少年にイケボに人外っぽい声に、と何人もいる(?)半天狗にしっくり来ます。
メインで戦う少年の姿(名前が思い出せない)がちょっとカッコ可愛いのもあり、山口さんのイメージです。


・玉壺→?
独特の声なのかイケボなのか想像ができません。
イケボもアリだと思う。


・小鉄くん→村瀬歩さん
この方の、毒舌の少年役を聞きたいというのもあります。5割ほど願望です。
最近のアニメは、少年キャラもなるべく男性声優さんを起用していることがあって、個人的に好感が持てます。幼い子供という括りではなく、ちゃんと男の子なんだなぁと感じられるからです。


・鉄珍→山口勝平さん
またかと思われるでしょうが、半天狗か鉄珍様のどちらかが山口さんかなと想像しています。
いや、玉壺も山口さんかもしれない……。


・時透有一郎→河西健吾さん
そっくりな双子なので、同じ声優さんがしっくり来ると思いました。
無一郎の場合、継国兄弟と違い瓜二つな外見であること、無一郎の口調がしばしば変わること(記憶障害でたまに兄の口調になっているという考察がある)から、同じ声でも違和感がないと感じました。



◆余談◆

こうして見ると、刀鍛冶の里編までで鬼滅のキャラクターがほぼ出揃うんですね。
この先に登場するセリフがあるキャラクターは、柱稽古で出てくる鬼殺隊員と無限城編の竹内ぐらいでしょうか?粂野匡近(実弥に風の育手を紹介した友人)のエピソードがどのように入るのか、たかはるとたかはる祖父と伊之助の話はアニメになるのかなど、気になることもいくつかあります。
あと最終話の人達はちょっと特別なので、これまでのキャストとそれぞれ同じ声かなと思う(予想)


この記事を書いている半年後には2期が放送されているかもしれませんね。楽しみすぎる。
そして私が特に好きなキャラが愈史郎と伊黒さんなので、無限城編をいつやるのかが気になって仕方ありません……。
せっかく大人のファンも多い名作なので、アニメも長い年月をかけずに完結して欲しいです。
40歳以降の人はあまり健康じゃないこともあるし、複数の基礎疾患がある自分としては死ぬ前にアニメの完結を見届けたいです(私事)
クオリティやスケジュールの都合もあるだろうから、完結まで急いでもあと2〜3年は必要かなぁとなんとなく想像してます。

2021年2月4日木曜日

ブログの閲覧環境の話

久しぶりに更新です。投稿環境のテストも兼ねているので、後日消す記事かもしれない。
ブログのメインで扱う趣味の話ではない、肩慣らしの記事です。

この記事は、AndroidのBloggerというアプリで書いています。Googleブログの公式アプリです。
Bloggerは最近のスマホ用のコミュニケーションアプリにしてはUIがシンプルで、使い心地はまるで懐かしいhtml形式のウェブサイトを作るソフトのようです。ホームページビルダーやDream weaverよりも、もっとシンプルだけどね。よくある有名なブログサービスの投稿画面よりもシンプルに感じられるのは、広告がないからだろうか?
複数のブログサービスを検討してGoogleブログにしたのですが、Blogger(アプリ)のアップデートが稀なことからも、今の時代はリアルタイムで発信したり会話するタイプのコミュニケーションアプリが主軸なのかなぁとあらためて感じられます。
それでも私は、知りたい人が調べていつでも見られて、書きたい人が書ける時にアップして誰かのためにそっと置いておけるブログや個人サイトが好きです。タイムラグがあるからこそ役に立てる、それもインターネットの共有の良さです。私自身、調べものをして何度助けられたか分からない。

話はそれましたが、私は自分のブログなどを作る際、PCで閲覧した場合とモバイルで閲覧した場合のサイトの見え方の違いが気になるのですが、今は個人のブログを見るのもスマホからのアクセスの方が多いかもしれないから、スマホで閲覧して見やすいかどうかが重要になってるんだろうなぁ。
そして一文が長くなる癖を今年は直せるといいなと思っています(一つ前の文章を推敲しながら)

雪の日にカフェでコーヒーを飲みながらこれを書いた。家に帰って、PCでこの記事を見るのを楽しみにしながら。どう見えるんだろうな。
それにしても、外めちゃくちゃ大雪なんだけど…どうしよう…。